アラサーが初めて競馬に参加して理想と現実の違いに気付いた話
こんにちは、モナリザのインパクトが強かったと思いますが、案外まじめで可愛らしい感じにも書きます、ゆきです。
可愛らしいは嘘かもしれませんが。
モナリザでフィーチャーされてしまったために、若干今更感がありますが笑
今回人生初の競馬場に行ってめちゃくちゃ楽しかったこともあり!
改めて「競馬」を取り上げたいと思います。
≪貴族のスポーツ:競馬≫
競馬は16世紀頃イギリスで生まれたスポーツで、元々は貴族の娯楽でした。
馬主の騎馬が騎手とタッグを組んでレースで競い、その順位を観衆が賭けるという現代のスタイルは「近代競馬」といわれ、16世紀にイギリスでできました。
それまではどうやら馬主である貴族自らが馬に乗って、1対1のマッチレースを私有地内で行っていたそうです。これこそ本当に娯楽ですね!
ただ何でここまでイギリスで競馬が盛り上がったの?という素朴な疑問。
そこでちょっと面白い説を見つけたのでご紹介します。
≪実は馬にめちゃくちゃ憧れていたイギリス貴族たち≫
中世ヨーロッパの騎士っていうとこんなイメージありませんか?
甲冑着て、武器と盾をもって颯爽と馬を乗りこなす騎士の姿。
このイメージが嘘というわけではないのですが、ただ、実は中世時代、イギリスはこのような騎馬を育てることについては他の国、地域よりも遅れていたのです。
ではどこの国が優れていたの?というと
私の大っっっ好きな漫画「キングダム」から見てみると
※「キングダム」:ヤングジャンプで連載中の漫画で、中国の始皇帝が中華統一をする過程のお話になります。日本でいうと弥生時代の頃の話。
戦争では馬車の車輪のところに槍をつけて歩兵を攻撃。死を覚悟するしかない。
馬を戦争や移動手段に利用し、そのために馬を育てる技術を磨いてきたのは西洋よりも東洋、モンゴル系だったことがわかります。
ちょっと時代が飛んでしまいましたが、イギリスが馬に注目するよりも1000年以上前から東洋は馬に慣れ親しんでいたということになります。
(競馬が盛り上がった18世紀に入って、イギリスの競馬用の馬を品種改良するためにフランスから輸入してきた馬たちも東洋系、アラブ系の品種でした。)
そのため、馬は強さの象徴であり、イギリスの権力者たちにとってはぜひとも手に入れたい超憧れのもの!
そんな憧れの馬を手に入れたイギリスの貴族は一番先に何をすると思いますか?
それはもう
全力ではしゃぐでしょう!
うちの馬すごいだろうと自慢するでしょう。
いや、うちの馬のほうがすごいわって対抗する人も出てくるでしょう。
なんだ、やるのか?って喧嘩になるでしょう。
そしたら1対1のレースで勝負するしかないでしょう!
ってことで、競馬が生まれました。
※ちなみにせっかく馬を手に入れても、貴族たちに高等な乗馬技術がなかったため、勝負形式は簡単な「乗って走る」というレースに留まったという情けないエピソードもあるようです。
その後イギリスでは王室でも競馬ファンが生まれ、競馬のルールを作ることで近代競馬のスタイルを確立させました。
そしてフランスなどヨーロッパ各地へと競馬の文化は広がり、貴族だけのものではなく、一般大衆のものとなり、18世紀以降多くの画家をも虜にしました。
ジョージ・スタッブス≪エクリプス≫
現代の95%のサラブレッドの血統を遡るとたどり着く名馬:エクリプス(18世紀の最強馬)の肖像画。
日本で競馬って聞くと、大体おじさんたちが競馬新聞を握りしめてカップ酒を飲みながら全身全霊で一喜一憂しているというイメージがありますが、
フランスの画家の方々が描く馬は皆イキイキとしていますし、競馬場の様子もカラフルに描かれていることが多いように感じられます。
エドガー・ドガ≪競馬≫
すごく牧歌的なイメージ。競馬場にいるおじさんたちのピリピリムードとは違って、騎手も馬ものびのびしている様子が伺えます。
ってことで、現代の競馬場の様子は本当のところどうなのか?!
それを調べるために今回初めて府中競馬場にお邪魔しました。
さすがに普通の姿です。
ツイッターで、モナリザの格好で競馬場まで行き来したのかとリツイートしてくださった方がいらっしゃいましたが、ごめんなさい、そこまでの度胸はありません・・・!!
先ほども書きましたが、私の中の競馬場っていったら「おっさんたちの魔窟」なわけで。
イメージ的にこんな感じ。
スラム街みたいにちぎれた新聞紙や煙草の吸殻とか馬券とかがあちらこちらに捨てられていたり、目の虚ろなおっさんたちが何か呻きながらうなだれてたりする感じ。
もしくは赤ら顔で目が血走りながらお馬さんに向かって怒鳴っている感じ。
結論:こわい。
でもそんなおっさんたちと仲良くワンカップで乾杯したいという願望もちょっぴりあり、密かな憧れ。
家族とか会社の愚痴を聞いてあげたい!!!残り少ない脂ぎった髪の毛を撫でてあげたい!!
しかし現実はどうだろうか。
入り口から既に予想外のオサレなオブジェがお出迎え。
施設の中に入ってみるとテーマパークか?!と思うくらいキレイ。
なんだここは。
ちょっと待っていたらネズミの着ぐるみの一団が出てきそうな感じ。
ダービーということもあり、家族連れやカップルも多く来ていて、こちらの勝手に膨らました妄想とは違っていてびっくり。
ダービーのスタンド席にきました。めっちゃ快晴!!
友人に「ここは暗い顔をした汚いおっさんたちが出没するスポット」と言われて案内された馬券の購買所。
しかし今日は小奇麗でダンディなおじさまばかり。
私の愛してやまないおっさんたちはどこにいる?
とりあえずおっさんたちとの宴会のために軍資金を稼ぐべく、ダービーに参戦。
今回誘ってくれたおっさん2人にレクチャーを受ける様子。
ここで競馬場ならではの「席がないから新聞紙をシート代わりにして地べたに座る」を実践。
少しでも憧れのおっさんたちの世界に寄り添いたいの。
なんとか競馬新聞を読み込み、いよいよ馬券を買います!!
余談ですが、私はモナリザに変身しましたが、あちらこちらで騎手にコスプレしている人たちも。
2人でお揃いとかズルい。
誰かにレオナルドダヴィンチ役をやってもらえばよかったと後悔。
ダービー直前。ちなみに運試しでやった第8・9レースは負けました。
上の写真から10分後くらい。ダービーに向けてかなり人が集まってきた。
が、なんか若い人ばかりなのは何故?
ちなみに今日の来場者数。こんなに収容できるのか府中競馬場。
ダービー開幕。盛り上がって開幕のファンファーレにそろって拍手する人たち。
そしてどんなに盛り上がっても、姿を現さないOSSAN。
彼らはどこにいるの?!!
連れ添いのおっさん曰く、日が当たるスタンド席外(立ち見席)には比較的猛々しい若者が集まって、体力のないひなびたおっさんたちは早々に立ち見することを諦めて日陰とか施設内にこもるらしい。
さすが私の愛すべきおっさん、根性がない。
結局ダービーが終わっても私の思い描くおっさんは現れず。
逆ハーレムの夢は消えてしまいました。
これは私の理想とは異なる結果にならざるをえない様子。
【結果:意外と現代の競馬場はキレイで、心に描く汚いおっさんたちはいない!!
むしろそれを想像したあなたの心が汚れているので深く反省しましょう。
だから安心して女性だけでも競馬を楽しむことができる!!】
すっぴんですが、全国のおっさんに対して謝罪をしたいと思います。
申し訳ございませんでした!!
この記事を以て素敵女子たちに競馬の楽しさとキレイさを伝え、今後現実とは異なる妄想を繰り広げないようにしたいと思います。