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アラサーOLがアートでアレコレやってみるブログ

ブログ名変更しました(再)。アート初心者大歓迎! アートの面白さをナナメ上の視点から追求していくブログになります。

SHE is BEAUTY-FULL : Isleworth Mona Lisa

美術作品になじみのない人に興味をもってもらうにはどうしたらいいか

 

ほっとけという話にもなると思いますが笑

そのお題一つに対して色々思想を巡らせたりしてみて、いくつか文章を書いてみたりしたのですが

 

なーんかしっくりこない。

 

そもそもそんな簡単に興味をもってもらえるんだったら、これまでの先人たちの素晴らしいブログや著書でどうにでもなってるわ

というのもありつつ

でもでも私も色々書きたいことがあるんですーという我儘持論がにょきにょき出てきたりしつつで

一つの記事にまとめることができないという結論に至りました。

 

そしてそのタイミングでなんとも素敵な出会いを果たしました。

 

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「アート鑑賞、超入門! 7つの視点」藤田令伊著書 集英社新書

 

こちらの書籍には「アートを見る」とはどのようにしていったらいいのかという方法論が認知心理学や大脳生理学といった人間の認知に関する学問も参照しながら書かれています。

 

まだ読了していないのですが笑

かなり読みやすく、個人的に書こうと思っていたことが記載されていたので「やられた!」半分、「ですよね!」半分で早々にはまっています。

(偉そうなことばかり書いて申し訳ないです。本当にこの方の著書を読み漁りたいです)

 

ということで、こちらで書いていきたい作品を踏まえつつ、

藤田先生の書かれたクリアな意見を参照しつつ、「アートをみる」ことにフィーチャーして何回かに分けて話していけたらなぁと思います。

 

さっそくですが、

こちらの本の中で藤田先生が仰っている鑑賞法の一つで、私が最も大事にしているものがあります。

 

それは「引っかかり」鑑賞法です。

要は、どの絵画に自分が魅せられたかという、第一印象で絵画を捉える鑑賞法です。

 

(ここからは私の意見になります)

正直好きな作家さんでも個人の印象で、作品によって好きも嫌いもあります。

また有名だろうと無名だろうとそれが直接作品の出来不出来に関係することはありません。

今私たちが見ることのできる作品は、現代に残った、様々な時代を駆け抜け多くの人に愛され、評価されてきた美術品・芸術品であることには変わりはないのですから。

 

だから、一目見たときに

「ああ、これはレオナルドダヴィンチの初期の作品だから、あんまり作品としては価値がないな。ほら、この人の顔の描き方が違うじゃないか」

と赤ワインの熟成度合を若い女の子の前でくどくど説明するおっさんみたいに、

適当に仕入れた知識をひけらかして色眼鏡で作品を評価するよりも、単純に個人の感覚で、好き!嫌い!うまい!まずい!なんかこれ気になる!これはどうでもいい!という素直な感情をぶつけていいと思っています。

 

初めてルーブル美術館でレオナルドダヴィンチの「モナリザ」を見て「大したことないな」と思ってもいいんです。

意外とちっさいなとか、どこがすごいのか分からないって思っていいんです。

だって私実はあんまり好きじゃないもの、モナリザ。誰か仲間になってください。

 

ただ、一目見たときに「これ!」というものは必ずあります。

その展覧会になくても、次行く展覧会にはあるかもしれません。

そこで大事なのは、なんでこれが好きなんだろう、気になるんだろうという理由をその絵に探すことなんです。

 

ここで一つ、私が個人的に第一印象で強く魅せられた例をお話します。

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http://tozanabo.com/archives/27854816.html

 

モナリザじゃないか という突っ込みはおいといて。

 

以前BUNKAMURAで「レオナルドダヴィンチ 美の理想展」が催されたとき、モナリザが集まったブースがあって、そこで画像左側のアイルワースのモナリザに目を奪われました。

(右側がルーブル美術館モナリザです)

 

そこでの私は、彼女の目を見てドキッとしてしまいました。

彼女に恋をしてしまったんです。それくらいの衝撃が走りました。

次のブースに行きたくても行けない。

行っても、やっぱり彼女の姿を見たくて館内逆走したり、最後帰るときも最後に一目見たくて再三逆走して他のお客様にいらっとされました。

本当にごめんなさい。

でもどうしようもないじゃない!会いたいんだから。

モナリザなんて興味なかったのに!!なんでこんなにこのモナリザ気になるの?!!

 

実はこちら、2012年9月にスイスのモナリザ財団が、ルーブルにあるモナリザを描く前にレオナルドダヴィンチが描いたもう一枚の未完のモナリザだと発表したもの。

いわゆる「もう一枚のモナリザ」です。

40年の歳月を分析に費やしたといわれていますが、なぜそもそもこれが真作といわれかというと、歴史上にレオナルドダヴィンチが未完のモナリザを残したという記述が残っていて、それが行方不明とされていたからです。

しかし多くの専門家が疑問を投げかけ、レオナルド派(ダ・ヴィンチに師事した一派のことです)の弟子によるものではないかという説が浮上。

結果誰が描いたものかまだ分かっていません。まだ様々な憶測が飛び交っていると思います。

※ちなみに「もう一枚のモナリザ」の存在は漫画「ギャラリーフェイク」で知っていたので、このことを知ったときは本当にテンションが上がりました。ネッシーと同じくらい空想上のものだと思っていたので・・・。

 

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なにはともあれ、そんな謎めいた背景があろうとなかろうと、私の心はこの作品をキャッチしてしまいました。

アイルワースのモナリザの目で見つめられ、恥ずかしくなって視線を逃した先にある女性らしい匂い立つような肌の透明感、そして未完だからこそ荒々しい背景に浮き立つ彼女の姿にくらくら。

私がアイルワースのモナリザに恋した理由、何よりもその彼女の色気です。

もー本当にこのモナリザ、美人すぎる。まじでかわいい。

 

モナリザと全く同じ描き方をしているから弟子による模作だとか諸々説を唱える人が多くいますが、一鑑賞者の私には関係ありません、そんな小難しい話は専門家の方々にお任せしちゃいましょう。

 

正直こんな理由って感性的見方に偏重しすぎているんですが、それで良いと思ってます。

結局はその「引っかかり」があって、興味を惹かれて「なんで?」というイベントが発生しない限り、美術品に対してもっと知りたいと、このモナリザでいう謎のエピソードにはたどり着きません。

 

でもこの方法って藤田先生曰く、人間の脳の働きの中でも理に適っているものであって、

「無意識的知覚」「無自覚的知覚」と言われ、眠るときに見る夢と同じように、個人の経験や学習が土台になって作り上げられた主観が、その無意識の部分を動かしているんですよね。

だから意図せずに目を奪われたというのは、どこかで見たもの、もしくは美しいと感じたものが一瞬でもオーバーラップしたからなので、偶然ではなくて必然の産物なんです。

 

私の過去の経験がどのようにアイルワースのモナリザにオーバーラップしたのかは全く不明ですが、

改めて画面上の彼女を見てもキュンときました。

 

そんな絵画に一枚でも多く出会っていきたいですね。