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アラサーOLがアートでアレコレやってみるブログ

ブログ名変更しました(再)。アート初心者大歓迎! アートの面白さをナナメ上の視点から追求していくブログになります。

PABLO PICASSO-3 / AFRICAN ART-2

キャビズムの定義をやっと話します。

キュビズムとは「複数の視点による対象の把握と画面の再構成」による芸術活動です。_

 

わぁわからない。

 

えっとですね、言葉で語るのも厄介なんですが。

人の顔があります。その、顔の周りをぐるっと一周回りながら、顔を見ていると、真正面の顔、右目だけが見えている横顔、耳と後頭部しか見えていない斜め後ろ、全く顔が見えない後頭部・・・といった具合に視点によって見えるものが変わってきますよね?

 

今だったら3Dプリンタで一発!というところですが、それだとなんとも味気ない。

ピカソはその一個一個見えた、見えるべきものを、本当は3Dで表現しなければいけないものを2Dの縦横の画面の世界に組み込んでしまうんです。

 

でもそれってこれまでの遠近法や明暗法とかとどう違うの?

ということですが上の説明からそのままとると、例えばピカソは正面を向いている人を描いているのに、画面の中にその人の顔の左側面を首の上に乗っけて、右側は目だけにしてしまうなど、複数の視点によって捉えたいくつもの面を同じ画面の中にいっしょくたに描いてしまうため、大変ちぐはぐな絵になり、更には画面自体は平面的に見えます。

 

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《座せる裸婦》パブロ・ピカソ 1908年 油彩 カンヴァス エルミタージュ美術館

 

これまでの遠近法も明暗法も、結局は画家が描く対象に向かって正面に向かい、そこから見える単一の視点からの様子をそのまま描いていて、対象の大小のコントラストや、光の入り具合による陰影のつけ方によってモノとモノの奥行き感を演出しています。

 

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Georges de la Tour <The Patient Magdalem> 1640 Oil on canvas

メトロポリタン美術館にて個人撮影

 

画面の中の立体物の表現方法が全く異なるため、ピカソはこの手法によってルネサンス時代から守られ続けてきた三次元的表現技法から脱却したといえます。

 

では前回の話に戻って、なぜアフリカ彫刻からキュビズムは生まれたのか?ということ。

 

精神世界については前回触れましたが、それを踏まえて今回はその彫刻・お面自体がどのような意図で造形されたかということを考えたいと思います。

 

お面には歪んだ人間・動物たちが造形されているのですが、どのように歪んでいるのか。

正直、ここがこういう意図をもってこういう風に作られたという具体的な事例を挙げての詳細な説明はできません。

なんてったって知識がないからね!!

ってことで前回もそうですが、若干暴走気味な妄想で思考を回転させていきます。

 

そもそもお面が使われるタイミングは祭祀ですが、その中でも能面と同じように「舞」のときに使用されると考えられます。

 

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「舞」は想像できる通り、動的な行いであり、それを担当する演者が存在し、また「舞」の舞台を盛り上げる演奏家がおり、そしてそれを鑑賞する観客(受け手)がいることがほとんどです。

一番重要なのは、送り手と受け手という二つの相互的な立場がいるということ。

お面を通して表現されたものを受けるものは現実的に存在して舞台の外で二つの目で見ている人たち、観客です。

つまりは造形の表現を考えるうえで、観客の視点は重要なファクターになってきます。

お面の造形で何かを訴える場合、ふつうに考えれば「舞」の中で、動的な仕草の中でお面を見せなければいけないため、観客の目に留まりやすい表現を造形に施さなければなりません。

 

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ぶれたら何がなんだかわからない。

 

 

・受け手が生身の人間であること

・動的な仕草の中でお面の造形を見せなければならないこと

 

以上の2点を踏まえると、お面をどう歪ませるかというのは精神的な云々はありますが、伝える側として「何を一番伝えるべきか」「何が一番象徴として表象すべきか」というポイントに理性的に絞り込まれ、その重要視された部分が強調され歪ませられるのだと考えられます。

あるものは目、あるものは面自体の装飾などなど。歪みは様々な形態をとります。

 

ピカソは前回述べた「精神的な歪みからの表象」とこの「表象の理性的な強調」の2点に新たな芸術活動の一片を見出したのではないでしょうか?

 

ではなぜその2点が、キュビズムの定義である

キュビズムとは「複数の視点による対象の把握と画面の再構成」による芸術活動

につながっていくのか。

 

それをラスト(になったらいいなぁ)で結び付けていきたいと思います。