死ぬまでに一度は訪れたほうがいいパリ三大美術館 オルセー美術館の話
こんにちは、ゆきびっちです。
またもや、2-3年前の写真をば。この橋の手すりになかなか登れなくてパンツ全開のあられもない姿で上りました。
真面目記事 第二弾、三大美術館の二つ目!オルセー美術館についてお話します。
<19世紀美術が中心のオルセー美術館 胃痛が襲うくらいの名作揃い>
三大美術館の中で特に私好みで、おすすめなのがオルセー美術館。
元々1900年に開催されたパリ万博にちなんで建設された駅舎兼ホテルを改装したものですが、その施設の使い勝手の悪さに、運営内容を変えていき、最終的に1986年に美術館としてオープンしました。
既にあったルーブル美術館とは所蔵内容を変えるべく、一応基本ルールとしてはどうやらフランスの二月革命より以降(1848年~1914年)の19世紀美術を中心に所蔵しているとのこと。
ということで比較的皆さんが見たことのある、もしくは聞いたことのある作品が多く所蔵されています。
なんかとりあえずパリで有名な作品をいっぱい見たい!って人はこのオルセー美術館と、もう一つオランジュリー美術館をおススメします。
<ここは見逃すことなかれ 所蔵の作品>
オルセー美術館は日本人、特に私が好きな19中心の作品が目白押しのため、正直どの作品をピックアップしていいのか、めちゃくちゃ悩みました。
ここに関してはガイドブックの掲載の作品と重複しますが、「やっぱり見たほうがいい」と心から思える作品ばかりなので、ぜひ色眼鏡なしでチェックしてみてください。
①ゴッホの圧倒的な筆感は必見
≪自画像≫
私はここで初めてゴッホの真作を見ましたが、見ているだけで息が切れました。
圧倒的な色遣いと厚く重ねられた絵具からにじみ出る力強さは圧倒されてしまいます。
≪オーヴェルの教会≫
ゴッホの自画像については以前記事を書いていますのであわせて見て頂けたら幸いです。
②ルノアール≪ムーラン・ド・ラ・ギャレット≫
女性の柔らかな人物像が有名なルノアールで、パリではオランジュリー美術館など多くの美術館で見られる人気の作家さんです。
彼の描く女性たちがもっているもの、それは「バラ色の頬」。
描かれた女性たちは常に柔らかな空気をまとっていて、パリジェンヌとして時代を謳歌している様子がたまらなく美しい!
画面全体に広がる木漏れ日といい、幸福感にみなぎっている作品です。
③ドガの踊り子たち
≪踊りの花形≫
ドガと他の作家さんで違うところは、なんといっても絵画の奥行き感とそのシーンの切り出し具合。
分かり易くいえば、この時代の「見たものの印象を描く」印象派とは違って、カメラマンがそのシーンに入り込んで撮影している感じでリアルなものを描いています。
≪ダンス教室≫
現代の写真の構図って、わざわざ人を中央に鎮座させるのではなく、風景の空や床を画面の中に大部分取って、絶妙な空気感を演出するじゃないですか。それと同じようなことをドガはキャンバスに描いて、いわゆる描き手だけが感じる印象ではなくて、鑑賞者が捉える印象にフィーチャーしています。
もードガ大好き。
④ミレーの≪落穂拾い≫
ちょっと前に車のCMにもなったミレーの落穂拾い。
本物を初めて見ましたが、まぁこれも圧倒的すぎて鑑賞するだけで胃痛もの。
ちなみに何故「落穂拾い」かというと。
この作品が描いている情景は、穀物の収穫作業中に落ちた、まだ食べられる穂の部分を畑の中から農婦が集めているところ。つまり、出荷用の穀物以外の漏れたものをせっせと回収して、自分たちの生活につなげようとしている貧しい農村生活の様子を表しています。
こちら実は単にリアルに貧しい人たちの様子を描いただけでなく、旧約聖書のルツ記にちなんでも描かれており「人生うまくいかなくても、思いがけないタイミングで良いことがある。そして今の不幸は、次にくる幸せを噛みしめるために敷いた神様のレールでもある」というメッセージも含まれています。
そのメッセージがあるとまた作品を違った角度から見られますよね。
ちょっとまとまりのない感じになってしまいましたが、オルセー美術館は伝えきれないくらいに名作がそろっています。
正直ルーブル美術館に行くのならば、オルセー美術館に時間を使ってくださいと言いたいくらい。
おそらく、日本にオルセー美術館展が開催されたとしても期待できるほどの名作は見れないでしょう。というくらいに、国外への貸し出しのハードルが高い名作がそろっています。
なので、冥途の土産にしたい作品がそろっているオルセー美術館はぜひ死ぬ前に一度訪れてみてください!!
後悔はさせません。
それでは♪
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