パリ三大美術館 ルーブル美術館で見逃してはいけないところのお話
こんにちは、ゆきびっちです。
2-3年前の写真をば。確かモンマルトルの丘にて。
前回からの続きで、今回は大型の美術館についてお話したいと思います。
が、どう書いても真面目な感じにしかならない!!と絶望してしまったため、ちょっと短く連作でいきます。
ぐぅ、誰か私にふざけさせてください。
<パリの有名な三大美術館といえば?>
いわずもがなレオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」が所蔵されているルーブル美術館、
ミレの「落穂拾い」が所蔵されているオルセー美術館、
そして最後に、現代芸術を所蔵しているポンピドゥーセンターの3つです。
後で調べて分かったのですが、どうやらパリの三大美術館はそれぞれ年代で所蔵作品を区切っているよう。
なのでこれら三大美術館、ルーブル美術館、オルセー美術館、ポンピドゥーセンターの3つの違い、あと「ここで見なきゃいけないもの」の2点をお伝えしたいと思います。
ガイドブックにも色々作品が出ていますが、いくつか国内外の美術館を見ていると、人気だったり作品数が多い作家のものがやたらとピックアップされている兆候にあります。
そのため、ここでは①世界的に有名、且つここでしか見られないもの(貸し出しがあまりされていないもの)②有名な作品に紛れてしまって実は余り注目されていないものに絞って作品をピックアップしたいと思います。
まず初回はルーブル美術館から。
<元はフランス王室のコレクション 19世紀までの作品が豊富なルーブル美術館>
小説「ダ・ヴィンチコード」の舞台としても有名なパリのルーブル美術館。
こちらは元々フランス王 フィリップ2世が12世紀に要塞として建てたものです。
もちろん今は改装されていますが、元々は17世紀に王家が住処をヴェルサイユ宮殿に移したことから生まれた王室コレクションの所蔵、そして展示場所でした。
その所蔵作品の一般公開が始まったのは18世紀末のこと、そこから寄贈品も増えていきコレクションを増やしていきます。
パリならではの長い歴史だなぁ。
要塞としての面影は、ルーブル美術館の地下で見られます。
※地下鉄の駅を出たところくらいから城壁の跡が見られます。もちろん無料です。
<ここでしか見られない充実なコレクション内容>
王室コレクションを元にしているため、内容はそれこそ先史時代からスタート。
※先史時代:私たちが認識している「歴史」以前の、文字が使用されていない時代のことを指します。
地下から4階まで、ありとあらゆるコレクションが見られるのですが。
その分、足腰へのダメージもはんぱない。
なので、ちゃんと全ての作品を鑑賞したい方は丸一日コースをおすすめします。
とはいっても、プライベートの旅行であれば、そんなに時間はとりたくない!
ということで、後もありますが、パリの美術館をいくつか覗いたからこそ感じた「ここでしか見られないもの」をおススメします。
①王道の、世界が認めた彫像たち
ガイドブックには必ずでている作品ですが、やっぱりこれは外せないなと思いました。
というのも、これらの特徴が要は「誰がいつ作ったか分かっていない」ということです。
作家さんの名前がブランド名のように働く中、無名でも全世界の人が「美しい」と認めた彫像は一回見ておく必要があります。
「ミロのヴィーナス」
ギリシア時代とか昔の彫像はとかく男性はマッチョに、女性は下っ腹らへん背中らへんがふくよかにという傾向がありますが、この人のラインはリアルで好きです。
大きすぎず、小さすぎずのリアルなお胸も魅力的。
「サモトラケのニケ」
ギリシア文明時代の彫像で、女神ニケを象ったもの。
移動中の階段の踊り場で見られるため、心の準備ができてないと「うおっ、あった」って素直につぶやいてしまいます。
昔のスマホなので画質が悪いですが、ニケの翼は正面から見ると左右のバランスが違うため、左右どちらかで撮るかで印象と躍動感が違いますので、ぜひチェックしてみてください。
②バロック時代の巨匠たち
個人的に好きなバロック時代。所蔵品を時代で分けていることもあるのか案外パリではここでしか見られません。
ドラクロワは専門の美術館がありますが、ドラクロワらしい作品を見るのであればここかなぁと。
≪狩猟場の王 (チャールズ1世)≫ アントニー・ファンダイク
大学時代に惚れたファンダイクの作品が見られて大感激した作品。
パトラッシュで有名なルーベンスの重要な弟子。
こんなおっさんの肖像画を見て何が楽しいのかと思う部分があると思いますが、ダイクの描いた肖像画の中ではNO.1ともいえる作品なので見てみてください。
≪聖大工ヨセフ≫ラトゥール
でーたー!!!!これも大学時代に惚れた作品。本物が見られて涙しました。
作者も作品も知らなくてもいいから、これだけは鑑賞して、作品の凄さを感じ取ってほしい。個人的には大金星の一枚。
写真は照明の具合で白んでいますが、実際の作品は暗闇が深く、ろうそくの光がぼわっと浮かんで見えます。そんな光と影のコントラストが神秘的な作品。
美術館に行ったときに唯一貸し出し中で見られなくて、作品があるべき壁の前で絶望した思い出がつまっている作品。
だからみなさんは見てください。
≪美しき女庭師≫ラファエロ・サンティ
ダ・ヴィンチのモナリザに観衆を取られて案外ひっそりと飾ってあるラファエロの作品たち。いやいや、ダ・ヴィンチと並ぶ巨匠ですよ!ぜひお見逃しなく!!
37歳という若さで亡くなってしまったラファエロですが、その筆の技術は最高峰。
何よりも彼の描くマリア像や女性、子供は柔らかく、文字のごとく光に包まれているような印象を受けます。
≪青い冠の聖母≫
人物画でこんなに癒しを感じられるものは他にないのではと思います。
というのも彼はヴァチカンの宮殿内の壁画もローマ教皇の依頼によって請負ってくらいの実力派。聖職者たちも彼の作品に、救いの光を見出したのではないでしょうか。
結構小規模の作品がルーブル美術館には所蔵されているので、本当にお見逃しなく。
昔のスマホで撮影しているため画質が悪くて泣けそうですが。
ピックアップした3つはお土産話にもできるような作品たちなので、ぜひぜひ訪れた際はチェックしてみてくださいね。
それでは3年前の情報にはなりますがいくつかルーブル美術館周辺で撮影したものを掲載して、次回に回したいと思います。
ルーブル美術館内庭園 ギター兄さんたちがはびこる
実はなかなか撮ることができない。観光客が周りにいない状態の逆さピラミッド。
ファッションウィークならではの光景。ルーブル美術館でカメラシューティング。
ルーブル美術館横のチュイルリー公園からの光景 だった気がする。多分そう。
恋人たちの散歩デートスポット。
仕事以外でパリにいきたい・・・
それでは♪
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