使えない、拡散されないだろう、悲しい美術系アプリのご紹介
こんにちは、ゆきびっちです。
自撮りをサボりすぎていたのでとうとう友人に「あたしが写っている写真をくれ」とお願いしてせしめた一枚です。
多分シーンとしては、ごはんを取り分けている女子らしい私を見てとアピールしているシーンです。
さて、みなさん、スマホのアプリは使っていますか??
いくつかアプリをダウンロードしても、正直、日常的に使うものと、何回か使用してすぐに消してしまうものの二種類に分かれると思います。
改めて考えてみると、
スマホはパソコンとは異なり、常に起動された状態で自分の手の届く範囲に存在しているために、ちょっとの空き時間を有効利用できるような使用が求められます。
そのためにスマホのアプリは最低限、以下の条件に適うものが日常的に使用されるんじゃないでしょうか。
1: すぐ始められて、すぐ満足して、すぐ終われる
2: 使用することが日課となる
3: 一定の間隔で情報が更新される
※ゲームアプリの場合でも、例えば1ゲームクリアしたら次のステージに進めるというのも情報が更新されるという部類に入ると思われます。
テレビの情報番組や、ネットでもこぞって「こんなアプリがおすすめ!」といった情報を放出していますよね。
しかーし
今回は上の3つの条件を適えられずに、ひっそりと息を潜めている、「すぐ飽きられて消されてしまう」だろう美術系のアプリを敢えてご紹介したいと思います。
誰がいつ使うの?!というようなものもありますので、乞うご期待★
<使いにくい、見にくいけどやっぱり見たいルーブル美術館>
パリにあるルーブル美術館の公式アプリで、所蔵している作品を閲覧することができます。
ダウンロードは無料で一部課金制度がある様子。
いいところは、
1: 日本語版があって、解説がしっかり書かれていること。
2: 作品は拡大してみることができ、細部まで(筆の跡まで!)見ることができます。
3: 作品画像は全体像と、いくつかのパーツに分けて撮影されており、詳細部分には作品の鑑賞のポイントが一行で解説されているためにアート初心者の方でもわかりやすい。
悪いところは、
1: 作品は一覧表示できず、スクロールのみの検索のため、お目当ての作品までたどり着くまでに時間がかかる。
2: 所蔵作品のみの閲覧で、最新情報が更新されない。
3: 見終わったら満足してしまうために、もうアプリを起動することがなくなる。
そう、こちらはアプリとしてのクオリティーは高く、ブログを書く側としては作品を改めて隅々まで鑑賞し直すことができるために助かるアプリなのですが、
一鑑賞者として使うのは一回だけで事足りてしまう、そんなリピート性のないアプリなんですよね。
ただ、ホーム画面にこのアプリがあったら若干知的に見えるので、うっかり合コンで盛り上げ役になって色々やらかしてしまった殿方は、さりげなくこのアプリを隣の席の女子に見せればギャップ萌えが発生するかもしれません。
そしてルーブル美術館のアプリに喰いついた女子に更に、自分が「アート好きで知的な男性」であると信憑性をもたせるようなアプリがこちら。
<どっちの作品が値段高い?絵画クイズ>
以前のブログで絵画のお値段について書きましたが、こちらのアプリでは二つの絵画のうちのどちらが高い価格で落札されていたかを当てるアプリ。無料。
どっちが高いかをどんどんタップしていくだけの単純明快なアプリなので、口下手でお酒に力を借りてしまったあなたでもきっと女子と盛り上がれます。
※ただし効果は一瞬だけです。
最初に女子からゲームを始めましょう。
大体あてずっぽうでタップして当たらないと思いますので、そこでまず彼女を慰めながら、周りを巻き込んで盛り上げましょう。
そこであなたの出番です。連続正解を出して、彼女の心を盗んでやりましょう。
※若干ネタばれなのですが、連続正解できるコツを教えます。本気でゲームをやりたい方は次のほうへお進みください。
例題を出します。どちらが高いと思いますか?
ヒントを言うと、上が睡蓮で有名なクロード・モネの作品、
下がひまわりで有名なゴッホの作品。
正解はこちら。
ゴッホたけぇ!!!
コツ1:ゴッホは高い。 →タップすれば85%くらい正解します。
例題2:どちらが高い?
上はアンリ・ルソーの絵、下は日本人ならなじみのある葛飾北斎大先生の
富嶽三十六景神奈川浪裏。
ここはもう北斎先生でしょ。
と思ったら
北斎やすっっっ
コツ2:日本人の作品は安い。 →歌川広重とかも出てきますが、いずれにせよ1億円以下で安いです。
教科書に載っているくらいの作品はやっぱり高いので、見たことのある絵はタップして間違いないです。あとは雰囲気とノリで進めてください。
これで高得点を取れれば
もう銭形のとっつぁんも安心して言えます。
「奴はとんでもないものを盗んでいきました。
あなたの心です。」
はい、すみませんでした。
誰が見るんだろう?
<専門性の高い武蔵野美術大学による博物図鑑のアプリ>
私自身も「あ、武蔵野美術大学のだ」と思ってポチッとしただけなので、用途を一切理解しておりません。
このホーム画面がシャレオツというだけでとりあえず満足しています。
中身はというと
こんな感じ。どうやら大学図書館に所蔵されている17-19世紀の貴重な資料を閲覧できるアプリらしい。
ためしに一つ開いてみると
各ページ きちんとスキャンされています。
そのうちの一ページ、航海地図
ここまで拡大できてしまいます。
ええ、だからどうしたって話ですよね?
無料なのにクオリティーがやたらと凄いんですが、、、これは学生以外に見る人がいるのだろうか?
あと、よく中身を見てみたら以前のブログでお話したルドゥーテの博物誌もありました。
ちなみにこれを友人に見せたら、ものすごく冷めた目線を送られました。
彼女のあんな正直な目線はいまだかつて見たことがないです。
さて、ここまでで、ダウンロードしても後悔はしないけれども(無料だし)、一回使ったら忘れ去られるだろう美術系アプリをご紹介してきました。
これらの日常的な有用性は横に置いておいて、特に美術館の公式のアプリなどクオリティーが高いため、まだ行ったことのない人にとってみればどんなところかを知る、また興味を持つチャンスを広げるものになりますので、ある意味でおススメですよ!
ただしこれでは美術系アプリ全体をディスっているように見えるため、
次回はぜひとも個人的に気に入って愛用している美術系アプリをご紹介したいと思います。
やっと見つけた自撮り写真。
目も回復してきてアイメイクもできるようになってきたので、ちゃんと撮りまーす。
それでは♪