アラサーの甘酸っぱい過去を思い出しておススメする美術展デート
こんにちは、ゆきです。今日は写真少な目です。
相変わらず飲んでます。
皆さん、デートはしていますか?
最近あまりにも色気を出す場面がないため、相手が同性異性構わず全てのお出かけを「デート」と呼ぶことで、自分のフェロモンに鞭打つようにしております。
そんな私ですが、アートブログを始めてから友人に「デートでおすすめの美術展」を聞かることが多くなってきました。
紹介したいのはやまやまなんですが、かといって、異性との色気づいたお出かけが近頃皆無の自分から勧められても全く説得力がないだろうと。
ということで、過去の栄光に頼るべく、昔の自分の甘酸っぱいデート・エピソードを根拠にして「デートにおすすめの美術展」のベスト3をご紹介したいと思います。
もしかしたらアート好きなあの人を誘って落とすテクニックが見つかるかも?!
見つからないかも!!
《ちなみに美術展の種類とは?》
美術展には、常設展と企画展の2種類があります。
美術品を美術館で持っていて、常にその作品が見られる展覧会を常設展、
地下鉄のホームなどで見かける○○展と広告が張られているものは、国内外の美術館(もしくは個人所蔵のもの)から作品をテーマに合わせて借りてきて展示する企画展になります。
今回は日本でも多い企画展に絞ってベスト3を選びたいと思います。
≪デートにおススメな美術展ランキング≫
3位 作家さんの名前が入った企画展
こちらは作家さんの活動の始まりから終わりまで、作品をピックアップされています。
それこそ世界的な名作を海外の美術館から取り寄せていたり、作品以外にも鉛筆で描かれた習作(練習絵)、スケッチなど普段見られないものがあったりと、展示されている作品は様々。
作家さんの作風の変わりゆくさまを見つつ世界観にどっぷり浸かれます。
作家の企画展で思い出したのは、大学生の頃に趣味の合う友人♂と行ったときのこと。
普段はそうでもなかったのに何故か友人はその日だけ、完璧なオタク系ファッションで現れやがりました。
びっくりしすぎてツッコむこともできず、いつもより距離を空けて歩いてしまった私。
改めて考えるとひどいな、自分。
(イメージ図・ほぼこんな感じ)
男女の恋愛感情は一切ないので、冗談を言ってケタケタ笑いながら美術展を周っていたのですが、最後、お土産ショップで商品を見ていたときにまさかの胸キュン事件が発生します。
展示作品が印刷されたポストカードを選んでいて、どれを買うか決めきれずに悩んでいると、やつがそのうちの1枚を取って
「悩んでるの? じゃぁこの一枚は俺が買ってゆきに手紙書くから他のを買いなよ」
とさらりと言い、レジへ。
なんだこのイケメンオタク野郎は。
ドキドキしながらも、「まぁそんなこと言いつつ手紙書くのを忘れるだろう」と期待せずに、その日は現地解散。
しかし、その1週間後くらいにちゃんとポストカードが家に届いたんです。
中身は「一緒にいけて楽しかった。また気が向いたら行こう」というような簡単な内容だったのですが、ちゃんとポストカード一面に文字が詰まっていました。
メールとかあんまりちゃんと返してくれなかった彼だけに、自分のためにペンをとってくれたことに感動。
同じ興味をもった友人とその美術展を周ってその時を楽しむだけではなくて、行った後も作品を通して楽しかった思い出や気持ちを共有できたことが、作者・作品のファンをつくる作家の名前が冠となった企画展ならではの醍醐味だと思います。
ちなみに一方的に感動を頂戴しただけで、私は返事を出しておりません。すまん、友人。
2位:現代芸術によるテーマ展
設けたテーマにちなんだ作品を展示する作品展で、比較的現代芸術の作品が多く展示されています。
単に絵画だけじゃなくて、鑑賞者が作品に参加して体験するインスタントレーションものもあったりして楽しめます。
社会人になりたてのときに付き合った7個上の彼とのデートも森美術館での別の現代アートの展覧会でした。
彼から様々なことを教わったのですが、私は自分ばっかり色々貰ってばっかりで何か彼に見返りをあげないといけないとばかり考えておりました。
そんなときに行った美術展なので、私も「私の好きな場所にデートにいける!得意なアートだし、ここは私がリードして説明するんだ!」なんて意気込んでいったら、まー現代芸術なんてさっぱりわからない。
その当時、牛のはく製が真っ二つになっている作品とかあったりしたのですが、これが何を意図して作られているかなんて、今でもわかんないわけで。
デミアン・ハースト≪mother and child devided≫
しどろもどろ作品を解説しながらひとりで焦っていると、彼が笑いながら一言
「何がなんだかさっぱりだよ。でも楽しいね」と。
肩すかしに遭ったというか水をぶっかけられたというか。
とりあえず良い意味で彼は私に何も期待しておらず、こんな何もできない小娘をそっくりそのまま好きでいてくれたことをその時やっと実感できたのです。
その後は二人で作品を見ながら好き勝手に評価して美術展を周り、素敵な思い出にすることができました。
現代芸術は解説を読まない限り作品の意図が分からないものがたくさんあります。
なので、二人で協力してコミュニケーションをとりながら作品を読み解いていくという、非日常的な「謎解き」感覚で美術展を鑑賞することができるので、今まで見えなかった相手の別の面が見えてくるかもしれません。
ちなみにこのデート以降私の中で彼に対してのネジが緩み、傍若無人な態度で甘えまくってしまい、当時彼は困っていたらしいと最近とある共通の友人に教えてもらいました。
本気で反省しております。ごめんなさい。
そして堂々の一位はこちら。
1位 漫画・アニメ・ゲームものの企画展
先日開催されていた進撃の巨人展もそうでしたが、漫画やアニメ、ゲームなど社会現象にもなった作品で企画されます。
会場では作品の原画の展示やオリジナル映像の公開、作中のキャラクターの等身大フィギュアなどがエンターテイメント性の高いものが見られます。
アートか?と聞かれたら、現代芸術ですと言い張りましょう。
ただこれが第一位なのは、正直、作品が好きであれば「誰と行っても盛り上がるだろう」というちょっぴりブラックな理由からです。
例えば別れを切り出せられない恋人とか、どうしても断れないけれど言い寄ってくる相手とか・・・
全てのデートがときめくものとは限らないという答えをもっているアラサーだからこそ、オススメできる美術展!
ただその面の具体的なエピソードをここでご紹介してしまうと冗談で終われなくなってしまうため、ここは残念ながら割愛させて頂きます。
ただ、良いことも一応言っておくと、こういう企画展だと非常に混雑していることが多いので、二人の密着度が高くなるのと、待つ時間が多いので他の美術展よりもコミュニケーションが必然的に多くなります。
もう一歩進みたいと願う恋人未満のカップルにもおススメなんじゃないかなと。
あくまで私の妄想からの憶測ですが。
今回お話した胸キュンラブストーリーは少なくとも5年以上経っているものや妄想によるものなので、あんまり参考にならないかと思いますが、これを書いたことで改めて自分に色事が枯渇していることを認識しました。
他人におススメするよりも、まずは自分のデートの心配をしたいと思います。
ちなみにこのブログの根底を覆すような発言しますと、私は美術展には一人でふらりと行きたい派です。
それでは。