LOVELY LOVELY TINY LITTLE FINE ARTs
METの中にいる小さき愛おしいものたち
ちょっと箸休めがてらにMETの中に隠れている小さな美術品をご紹介♪
まずアジアゾーンですが、中国のブースではこちらがおすすめ
可愛かろう!!
多分翡翠の十二支像!体長3cmくらい!
そしてにくいことにちゃんと今年の干支が半円から抜けて中央を陣取っています。
鎮座
まぁ若干ぶれてるんですけどね。
虎はなんかしたり顔。
卯だけがピースサインしとる。
お顔もかわいくて、ちょっとずんぐりなのと翡翠の淡い色合いが「連れて帰りたい!」ってなります。
まぁこんな上っ面のことしか書けないということは、御想像の通りリファレンスを一切見ていないからです。
これがなんのために作られているのか分からないし、調べる気力もない。
今日はそんなふわふわしたものです。
そしてそして
おままごとセット 牧場主の夢バージョン!
昔の豪邸のミニチュアバージョンなんでしょうけども。
陶器かなー?青銅かなー?そこさえもわかんないなー笑
四方から逃げ出そうとするあひるの檻もあれば
やたらとおしりがセクシーな羊もいます。
一点集中の目線には何かしら意味があるのかしら。
日本も負けてはいられません!
日本の古美術の中で小さいといえば、なんといっても根付です!
根付とは江戸時代に煙草入れや印籠、小型の革鞄などにつけて帯にひっかけて持ち歩くための留め具です。ようは現代でいうストラップ。
こんな風につけます。
繊細な手彫が職人によって施され、木彫りのものから象牙のものまであったりします。
なんといってもそのモチーフがユーモアあふれるものからちょっと不気味なものまであったりするので見ていて飽きないんですよね笑
この人めっちゃこわいが。
縮尺がおかしい。彼岸島の和尚みたいになってる。
最後にエジプトゾーン。
ここでは馬用の鞭の柄の部分の装飾や、子供のおもちゃも実は展示されています。
おそらくお墓の中から発見されたんでしょうが・・・。
ここは前に世界不思議発見で紹介されていたのですが、実物を見てみると近代の西欧のアンティークのような可愛らしい仕上がり。
これが紀元前のものなんて信じられない。。。
馬用の鞭なのに馬が施されている。ちょいブラックだなぁ。
ガゼル。
なんかこわ可愛いという現代に通じる感覚。
多分陰影で隠れてしまった黒い大きな目とところどころ欠けているから。
すべて画像は個人撮影のものになります。
あまりに内容が軽すぎるため、小話をば。
今回は、とある言葉を一切書いていません。
「芸術」です。
大学時代に眠気眼になりながら受けた授業の中でも取り上げられた超基本議論。
「芸術」と「美術」の違いを述べよ。
いやーあれは眠かった。イデーだのなんだの言われても哲学はわからん。
もちろん権威ある御方々のごもっともなるお話もありますが、私の中ではこれかなーとしっくりきているのが、
美術 = 鑑賞者に何かしらの心地よい感情を与えるもの
芸術 = 鑑賞者に何かしらの感情・思想・行動を喚起させるもの。
なのでやっぱりカテゴリーとしての大きさは芸術≧美術には変わりありません。
英語でググってみても、
美術= fine art と限定しているのに対して、芸術= art になります。
結局受け手の傍受具合によるんじゃないの?
ともなりますが、これから語るキュビズムの作品たちはものすごいパワーを持っており、それが個人的には美しいとは感じません。心地よくもなりません。あくまでも個人の視点ですが。
自分の視点に間違いが起こっているんじゃないかと考えてしまったり、
捉えどころのない、また定まりようのない目線に不安を感じたりします。
それはピカソ自身が「美術作品」を目標としていたわけではなく、「芸術作品」を作ることに、「芸術」とはなんぞやというものに正面から向き合って制作したことにあるのではないかと思います。
ということで、今回は、時代と地域をいくつも超えてまでも愛されてしまう美術作品をふわふわとご紹介しました。
ちなみに今回のこれを書くまで、自身の言葉「美術」と「芸術」の使い分けは一切しておりませんので過去のログを見て荒さがししないでください。なんなら同意義で使ってます。ごめんなさい。
詰めが甘いのと思慮が浅いのとキマグレンはいつものことです。
それでは皆さんよい夢を