MET MUSEUM
http://www.metmuseum.org/ja-jp/visit
昔みんなのうたの中で「メトロポリタンミュージアム」(大貫妙子歌)があって、母と一緒に歌っていた記憶があるんですけど
今ネットで動画検索してみたらあまり出て来ないどころが「こわいうた」でNAVERのまとめに載っていた笑
そんな昔からなんとなく知っていた憧れのメトロポリタン美術館に行って参りました。
ちなみに中央を陣取っているカップルは全然関係ありません。
ちなみに大人一人あたり$25となっていますが、こちらはあくまでも「おすすめ価格」であり、実際はその人の気持ち次第でいくら払ってもいいというシステムに。
そのシステムを聞いて若干びびりましたが(なんか試されているような気がして)
ふつうに$25払えばいいんですけど、もうちょっと小金持ちになったら格好良く上乗せしてみたい!!という自分の隠れた見栄を出したくなってしまうところです。。。
さて、中ですが、どこいけばいいの?ってくらいに広い。
というか入り口どこ?
ガイドブックにも「一日で見回るのは困難」と書いてあり、まじかと思いましたが。
確かに。
まずエントランスでセキュリティーチェックを受けた後に、9時、12時、3時の方向に3箇所チケットを買うところ、その奥に展示スペースがずらりと並びます。
普通ルーブルとかでも必ず入り口から入るときにチケットチェックが入るから、入り口は狭くなって混雑しているのが目印になっているんですが
ここはチケットではなく、日付の入ったシールを体に貼ってチェックを受けます。
なので入場口は広々としていて、チェックしてるんだかしてないんだかのガードマンを潜り抜けて無事入場を果たします。
ざっくり覚えているところでいうと展示内容は
9時の方向:
1F:オセアニア、ネイティブアメリカンの木工品、ギリシャ、ローマの彫像、アート
2F:東欧のアート(見れなかった・・・)
12時の方向:
1F:ベネチアンアート、 奥に個人所蔵のコレクション(15世紀~西欧の絵画作品がメイン)
2F:15~20世紀 西欧絵画作品、コンテンポラリーアート
3時の方向:
1F:エジプト展
2F:アジア展(中国、韓国、日本がメイン)
本当は細部にもっと分かれているんですが、私が興味を持っていきたいなと思ったところを中心に書いてます。すごーくざっくりです。
詳しくはHPを。。。
必死にマップを見て、とりあえず大本命の12-2F→ 3-2F → 3-1Fで余裕が出たら他もーというだいたいのプランを決めてGO
部屋もかなり細かく区切られていて、迷子になりがち。
部屋と部屋をつなげるドアなし口のところに前の部屋番号と次の部屋番号が書いてあるのでそれを見ながら、どこにいった、どこに行ってないってのを見分けていければ効率よく回れます。
ただなんか知らないが突然、「ここもう行っちゃだめー」とおじさんたちが部屋を立ち入り禁止にする。
そういうところに限ってまだ行ってなくて、遠目で名画が見えると吠えたくなる。
各フロアーの内容については長くなってしまうかもなんで、また後日にでも。
とにかく館全体でいえば広いし、展示内容も豊富!
前にオルセーに行ったときに10歩歩けば別の名画にあたるという体験をして胃痛がはんぱなかったのですが
今回はルーブルと同じ感覚で「早くみなきゃ!」という感じになって競歩となってしまったのは自分の中の反省点。
次にいくときは1日そこで過ごす覚悟で行ったほうが存分に好きなものを心行くまで楽しめるはず。
ちなみに土曜の3-4時くらいに行きましたが、エントランスやクロークで混んでたけど、展示スペースはかなりふつうにサクサク見れましたよ。
今回は利用しなかったけど、疲れたら2Fのホール?の脇にあるレストランでワインも飲むことができます。
なんて贅沢!!!
ワインでほろ酔い気分になって絵画鑑賞とか贅沢極まりない。
ちなみにNYCのワインですが、友人とごはんを食べにいったときに価格にびっくり。
そこがいいレストランだったというのもあるが、リストの上のほうからすでにボトル$70とかあって、最後尾には$4200という。
なんかシャンパンタワーみたいなの作ってくれるのかな。
それをふつうに頼む友人を遠い存在のように感じました。(もちろん$70のほう)
いや、うまかった。
ありがとうございました。
話を戻します。
ちなみに何故か犬を連れている人がいた。館内に。
小型犬だけどどう見たって盲導犬じゃなかった笑
なんて寛大なんだ!!
全然吠えない、いいこだったんですけど、日本じゃありえないだろうなー。
でももしかしたら他にわんこいなかったから、その人はMETに来ている人で係員の人とも顔なじみで「Hi! 君と君のおちびちゃんだけは特別だよ!」なーんてことになってるのかなって妄想しちゃいます。
まぁそんな美術館ですが、ここは国立でもなく、私立の美術館なのです。
これだけ大規模な、そしておそらく美術展としては時代・地域ともに最も多岐に渡る百科事典的なつくりをしている美術館はそこまでないと思う。
このブログを書くにあたってネットでちょっと勉強していたのですが、こんな動画を見つけました。
2012年のTED?というトーク番組かショーかわかりませんが、そこに当時のMET館長のトーマス・P・キャンベルがキュレーターの仕事について語っています。
http://www.ted.com/talks/thomas_p_campbell_weaving_narratives_in_museum_galleries?language=ja
彼のブリティッシュイングリッシュは垂涎ものですが
一番いいなと思ったのは、美術作品に専門用語で理解の枠にはめての理解だけではなく、素直にそこに何が描いてあるのか、どうやって作られていたのか、そういった基本的な見方で楽しんでいこうというもの。
美術作品を知るためには、もちろん他のたとえば宗教や文学への理解を深めるのと同じように聞きなれない言葉がたっくさん出てくる。
もちろんそれを知れば、こんな背景が隠されていたんだなとその作品の影を見ることができるけれども
影ばかり見ていても輪郭だけでさっぱり何かわからない。
しっかり作品を見て、何が描かれているのか、どういう気持ちで作者がそれを作ろうと奮起したのかその想いを続けることができたのか そういったことに空想を馳せるのもいいかもしれない。
結局はモーツァルトやシューベルトの楽曲も楽譜は残っていても、どのように演奏されていたかはわかっていない。
それを現代の人が新たに想いを乗せて、それを奏でていくのだ。
ただ美術作品の場合、作品が残っている以上、例え色あせていても修復が何回も施されていても本物としての力がそこに宿っている。
それをできれば私なりの解釈で、思いを乗せて、WEBでも発信していけたらと思う。
超個人的な解釈になるが。